山へ行こう

十勝連峰縦走②(美瑛岳編)

美瑛岳

十勝岳に別れを告げ、美瑛岳を目指します。

十勝岳

裏側へ降りていきます。積雪のせいでゼブラ模様になっています。

裏十勝岳

裏側から見ると優しい山に見えます。ここから平ヶ岳へは開けた場所になります。遮るものがないので、風をまともに受けます。

平ヶ岳付近は悪天候時に、迷いやすい場所なので要注意です!無理せず引き返すことをおススメします。

ここまで来ると鋸岳(のこぎり岳)が見えてきます。

鋸岳

日本にもこんなかっこいい山があるとは思いもしませんでした。

鋸岳

まっすぐ行くと鋸岳の稜線になりますが、登山道は微かに見える斜め右の道へ進みます。

鋸岳周辺

斜面を横切るように下っていきます。かなり下るので、今度はかなり登るということになります ww
鋸岳の稜線を歩いていくことも可能だとは思いますが、初心者なので登山道の選択肢しかありません。

美瑛岳

美瑛岳が近づいてきました。ご覧のように、あの山の頂上まで登ることになるのですが、まだまだ下りは続きます。

美瑛岳

砂地に生えている草も紅葉しています。

美瑛岳

右手(新得町方面)に広がる景色。ガスがかかったり、晴れたり忙しい天気です。その都度、防寒着を着たり脱いだりし、温度調節をしながら進んでいます。

美瑛岳

美瑛岳が近づいてきました。直線距離は近い感じがしますが、裏手を登っていくのでまだ距離があります。もうひと踏ん張りです。

美瑛岳

雲の上にちょこんと飛び出ているのが、トムラウシ山ではないかと思います。山の裏側に広がる景色はとてもきれいです。これぞ本当の自然という感じです。

美瑛岳

またガスが出てきました。
大自然には美しさと厳しさが表裏一体となっていることを学ばされます。強さ・美しさを作り上げるには、厳しさがあるからこそなのです。なんでもそうなのですが、美しい所だけをピックアップしてしまいがちで、そこまでに至る過酷さや厳しさを知ることも大切な要素の一つだと言えますね。美しいものを見て、美しい!で終わらずに、どうやってこれが作り上げられたのだろう?なんて感じ、追及できたら生き方そのものを変えていけるのではないかなんて思います。

   

いよいよ美瑛岳へラストスパートです。

美瑛岳

一段とガスが立ち込めてきました。そして、目の前に立ちはだかる岩山。左側は崖、どこから超えていくのか?一歩ずつ確かめながら進みます。
ここからは過酷な岩場が続き、危険なのでカメラは封印。ガスで視界不良のため、黄色い目印も探すのに一苦労しながらようやくたどり着きました。

美瑛岳

とりあえず、目的地には到着出来たので良しとします。全く景色は見えません ww

美瑛岳

ナキウサギの声だけが聞こえます。どこかにいるのですが、探すことは不可能です。

美瑛岳

長居は禁物と判断し、早々に下山します。

美瑛岳

ここからは長く続くハイマツ帯をひたすら歩きます。ガスで見えないこともプラスして、景色が変わらないのでメンタルがやられてしまいそうです。

ポンピ沢

ポンピ沢に着いた頃から、ポツポツと雨が降ってきました。まだ小雨ですがこれから強くなりそうな雰囲気がプンプンします。

沢を越えて少し進むと…

え?梯子が!


一度谷底まで降ります。足の置き場が狭いところもあり怖さが少しありましたが、なんとか降りることが出来ました。完全に冒険家の気分です ww

   

降りたという事は…

やっぱり登ります!
ロープが垂れ下がってるので、これで登ります。トレーニングしといて良かった〜なんて思いながら谷越え成功!

   

一段と雨足が強くなってきたので、ここからはカメラはザックにしまい、ペースアップして下山。

わき目も降らずひたすら速足で歩き続け、十勝岳と美瑛岳の分岐までたどり着きました。ここからはまた大きな石がゴロゴロしているので、疲労した足にはかなり堪えます。

予定通りの約9時間で、ケガもなく無事下山できました。
今シーズンの山登りはこれにて終了です。
山に登れば人間ってなんてちっぽけなんだと痛感します。大自然を肌で感じ、山登りの楽しさを知ってしました。来シーズンはどんな山に登ろうかな???また山登り計画を立てたいと思います。

2020.9.27

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